先日ブログにもアップした謎のモロッコの硝子。
「vidro na terra じゃないか」というメールをいただきました。
まずはその意味を調べてみると「磨りガラス」という結果となりました。
さらにポルトガル語→英語で調べると「the ground glass」または「Glass on Earth」となりました。
この名前はどこかで聞いたことがあるぞ、と思い、そんな話をした記憶がある鉱物業者さんにたずねてみると、ブラジルで大量投棄された人工のガラスが時を経て、採掘されたものであるということでした。
ネットで画像検索してみると、結構似ています。
最初にメールで教えてくださった方も、「モロッコもガラスが有名ですし・・・・」と書かれていたように、たしかに「モロッコガラス」と呼ばれるものがあるくらい、モロッコではガラス製造が盛んです。
ブラジルの場合はストライキなどが背景にあったようですが、ガラスを作っている場合はどうしても廃棄せざるを得ないものが出てくるでしょうし、時々窯の清掃だったするでしょうし・・・・・
そんなものなのかもしれません。
天然にガラスが存在するには、まずは石英などが融けることが必要です。
原因は火山だったり、隕石の落下だったり、雷だったりします。
しかし、それならば、もっと流通しているはずなのです。
恐らく、人工のガラスが投棄されて、何年も時間が経過した後に採掘された・・・・・というのが正しい答えのような気がしてきました。
現在はモロッコで、いろいろな色のガラスが製造されていますが、昔はどんな色がポピュラーだったのか、ちょっとモロッコガラスの歴史を調べてみることにします。
その前に。
グランドグラス(人工のガラスが長い間土に埋もれていたもの)だとしたら、やっぱり、1000度くらいでは融けなくてはなりません。
先日は、黒くなって臭かったので途中でやめてしまったのですが、再度電気炉に入れてみることにしました。
ついでに、同じグランドグラスであるローマングラスも一緒に入れてみました。
右は先日途中で加熱をやめたモロッコの硝子。
左はローマングラス。
900度まで加熱しました。
そしたら、こんなになりました。
実物はカフェのモロッコの硝子と一緒に展示しておきます。